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新作へ向けて

どこまでも煌びやかな光を放ちながら続くメインストリートは
眺めているだけでも刺激的で、新しい発想が生まれてきます。
この町にはシルク・ドゥ・ソレイユの様なロングランの公演もありますが
多くの作品はしばらく観ないうちに劇場が移っていたり
残念ながら終演になってしまったり、それぞれのホテルで抱えるショーが
切磋琢磨を繰り返しながら新しいエンターテイメントが生まれています。

今月はラスベガスで銃の乱射事件という大変な事件もありましたが
私が滞在していた時期とは2日違いのニアミス。
空港も閉鎖されてしまった様で、ニュースを見て本当に驚きました。
普段歩いていた場所で大惨事が起こるなんて、信じられない気持ちでおります…
被害にあわれた方々には心からご冥福をお祈り申し上げます。

Bellagio

さてこの度、渡米していた目的は新たなイリュージョンショーの打ち合わせの為で
プロデューサーのGailさんと共にマジックビルダーTimさんの事務所を訪ねておりました。
因みにここで言うビルダーとはショーの道具を作って下さる方であります。
私も驚いてしまう位に多くのアイディアを持っており、
この打ち合わせを基にイメージした世界を形にしてゆくのです。
下の写真右側の女性が2014年からお世話になっているプロデューサーのGail Davies氏
パラリンピックなどの大型イベントの振付もこなしますが
何よりもご自身がミラージュホテルで上演されていた名作のマジックショー
ジークフリード&ロイにも出演されておりました。
マジック特有の舞台事情を知っている方に就いて頂くと制作もスムーズに進みます。

Las Vegas

そして左端の男性はウイスキーの美味しさを教えて頂いた先生でもあり
ラスベガスでも共に飲み歩いていたナイスガイ飛鳥兇妊妊レクターを務める増田さん
今回は通訳にもなって頂き本当に助かりました。
実はマジックにも音楽と同様に著作権があるので、新しいデザインで道具を製作したとしても
原理の考案者(申請者)に使用許可が必要になるのです。
その為の事務的な作業も必要ですし、大道具製作、衣装製作、音楽製作、照明効果、等々
ショーが完成するまでには相当な数のスタッフに力をお借りしているのです。

LOST IN TIME 2015年公開 LOST IN TIME(リハーサル )

次回の作品もストーリーを大切にした仕上がりになる様に考えておりますが
まだ発表前の為、どのようなショーになるかは今しばらくお待ち下さい。
本日は新しいプロジェクトの近況報告でした。
現在上演中のステージショーも千秋楽に向けて一生懸命演じておりますので
飛鳥兇砲款菫イ気譴榛櫃砲論非、皆様のご来場をお待ち申し上げております!

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ASUKA CRUISE

カムチャッカの若者が きりんの夢を見ている時
メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている…

ずいぶん昔の話ですが、国語の時間に習った
谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」を思い出しておりました。
学校の勉強にはあまり熱心では無かった私ですが
全く聞いたことのない町の名前や冒頭のフレーズが妙に心地よく
しっかりと記憶に残っておりました。

飛鳥兇料ノ垢癲覚めと共に新たな町から一日が始まります。
この度の寄港地 ペトロパブロフスク・カムチャッキーでは
まだ肌寒い位の気候、慌ててクローゼットから秋物の洋服をとり出しました。
ロシア独特の淡い色使いの建物や、レーニン広場に建つブロンズ像が
この国の雰囲気をかもしだしております。

ペトロパブロフスク・カムチャツキー

客船で旅をするにあたって嬉しい事は、専門家の解説が聞ける事でしょうか
今回の講師は「プーチンと柔道の心」の著者、小林和夫 先生が乗船されており
ロシアのプーチン氏と対談した時の様子を教えて頂く事が出来ました。
プーチン氏といえば柔道家としても大変有名な方ですが
大統領府には柔道場と嘉納治五郎先生の銅像が併設されているそうです。
道場に足を踏み入れた際にも、しっかりとした礼法をとっていたそうで
来日時に講道館からの名誉段位を辞退した意味も頷けます。
武道の本質がわかるだけに、柔道の段位に対しても真摯に向き合っていたのでしょう。
飛鳥兇料ノ垢牢鷙礎呂筌董璽泙鳳茲辰森岷蕕眇裕い糧詭なのです。

飛鳥曲語

さて、今回はいくつかのテレビや雑誌の取材も入っておりました。
現在、放送中の「飛鳥物語」ではクルーズの魅力をお伝えする番組として
毎週土曜日に放送されております。
次回の放送では飛鳥兇離泪献轡礇鵑箸靴謄妊咼紂爾靴榛△留覗を使いながら
特集を組んで頂きました。
短い番組ですが是非ご覧になって頂けたら嬉しいです。

飛鳥物語「マジシャン登場」BS放送
2016年7月16日(土)午前9時55分〜10時

LOST IN TIME

マツコさんのバラエティ番組でも客船の特集を企画して頂きました。
こちらの番組ではマジックショーの場面はあまり映りませんが
ゲストの ゴダイゴ さん達のライブがピックアップされております。
船旅にご興味のある方はお楽しみ頂けるかと思います。
TBS系列 マツコの知らない世界「豪華客船の世界」
2016年7月26日(火)20時57分〜

また、クルーズの専門誌でもイリュージョンショーを取り上げて頂きました。
「華やかなステージの舞台裏に潜入」の項目で私のショーが掲載されております。
船内で働く素敵な仲間達も沢山載っておりますので、是非ご覧になって頂けたら嬉しいです。

CRUISE 7月号

CRUISE 7月臨時増刊号
飛鳥クルーズ就航25周年記念オフィシャルブック「飛鳥兇選ばれる理由」
海事プレス社 1,200円(税込み)

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内村さまぁ〜ず THE MOVIE

昨年秋に公開された映画作品「内村さまぁ〜ず THE MOVIE エンジェル」
この度DVDとBlu-rayで発売される事になりました。
今回の映画ではマジックの指導や監修役として参加させて頂いております。
様々な場面で芸人さん達が役者として演技をしておりますが
その数、総勢56名 全ての出演者を探し出す事は出来るでしょうか?!

内村さまぁ〜ず THE MOVE エンジェル

さまぁ〜ず の大竹さんが演じる大島という男は手品が大好きという設定
所々で小ネタを披露しておりますのでお楽しみ下さい
また作品の中では 藤原令子さんとマジックショーを行う場面がございますが
実は ブラボー中谷さんのアイディアをお借りしています。
私はとても大好きで面白い演目なので
是非ご本人出演のショーもご覧いただけたら嬉しく思います。
スペシャルエディションでは特典映像も付いておりますので
映画館でご覧になられた方も違った面白さを探して頂けたら幸いです。

内村さまぁ〜ず THE MOVE エンジェル

Loppi(ローソン/ミニストップ)・HMV限定販売!
品番:ANTX-50101〜50102 価格:¥5,800+税
2枚組:本編ディスク+特典ディスク
収録分数:本編 約96分(本編 85分+特典11分) + 特典ディスク 約130分

品番:ANTB-50101〜50102 価格:¥4,800+税
2枚組:本編ディスク+特典ディスク
収録分数:本編 約96分(本編 85分+特典11分) + 特典ディスク 約130分


さて、私の旅はメキシコに寄港しておりました。
支倉常長という人物をご存じでしょうか?
伊達政宗の命を受け1613年にイスパニアに旅たった
慶長遣欧使節団の副長として指揮をとっていた人物です。
私は仙台で生まれ育った為、子供の頃からよく耳にしていた名前なのですが
先日アカプルコに立ち寄った際に地図を見ていると
Estatua de Hasekura という表記を見つけたのです。

サンディエゴの砦

さっそく地図を頼りにオルノスビーチを新市街地へ向います。
20分程歩いたでしょうか、南国ムードの砂浜に小さな広場が見えて
その中央には凛とした侍姿の銅像が佇んでおりました。

これ程までに遠方の地へ帆船で旅をしていたとは
現代人からすると信じられない思いです。
像が建てられた頃には、遥か彼方 仙台の方角を向いているそうで
時代が違えど同じふるさの者として、感慨深い気持ちになります。

支倉常長

こちらの広場が作られた由来は1609年に
上総国岩和田村沖(現在の千葉県 御宿町)で座礁したイスパニア船の乗組員を
村人が助けたご縁があり、現在は御宿との姉妹都市を結んでいるそうです。
以前 御宿でマジックショーをした際に
町の方から手作りの人形を頂いた事を思い出しました。
エビがメキシコの帽子をかぶっていて、とても可愛らしかったので
しっかりと覚えていたのですが…なるほど納得で御座います。
この日本広場と支倉常長の像が約400年前の友情を
今も語り継いでいるなんて、感動的な事だなと思うのです。

ちなみに 海老のキャラクター名を思い出しました。
「エビアミーゴ」です。
 

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日本武道館 古武道大会

先週は、日本武道館で演武を披露する機会を頂き
第39回日本古武道演武大会へ参加して参りました。
現代では馴染みが薄いかもしれませんが
江戸時代には 剣術、槍術、杖術、砲術、柔術、水術 など
多様な武術が諸藩に於いて盛んに稽古されておりました。

日本武道館

現在(財)日本武道館が統括する古武道協会には80の団体が加盟しており
そのうちの一派が私共の天神真楊流柔術でございます。
流祖は幕臣の磯又右衛門柳関斎源正足と申しまして
楊心流 とさらに分派した 真之神道流 を修行の末、合流させた流儀でございます。
系統は三代目の 磯又右衛門正智 に師事した、八木寅次郎先生の門下で
酒本房太郎先生、そして亡き師 久保田敏弘先生へと伝承された技で
現在は高弟数名で稽古を継続しておりました。

嘉納治五郎 先生が、講道館を創始する際に修行した事で知られておりますが
現在では禁止技となった技法を含め多くの原理が取り入れられております。
講道館柔道の7段 審査で実施される 五の形 も
私共の口伝がほぼ原形のまま採用されている等
柔道との関係は非常に密接なつながりを持っているのであります。

第39回 日本古武道演武大会

数年ぶりとなる日本武道館での演武でしたが
私は相変わらずの旅が続いておりました。
少々稽古不足なまま演武をする事は如何なものかと
不安な気持ちでいた矢先、かつて先代が修行をしていた
酒本房太郎 道場からの門人 坂本忠彦 先生と
高弟の 福田哲雄 先生が参加して頂ける事となりました。
板の間で投技を受ける事は身体に相当な負担がかかります
ご高齢にも関わらずご一緒させて頂けた事にありがさを感じました。

明治維新後 文明開化の波が押し寄せ、更には戦後GHQによる
武道禁止令による政策が行使され多くの流儀が消滅してしまいました。
そんな時代に脈々と技を継承されてきた先人達は
並々ならぬご苦労があった事でしょう。

八木寅次郎 生誕の地

私は今回の出国前に秩父市の八木寅次郎先生 生誕の地を訪ねて来ました。
現在のご当主は同地に於いて観光農園を営んでおり
2度目となる訪問でしたが、この度も貴重なお話を聞かせて頂けました。
当時の皇室護衛のお仕事など、あまり世間に出ていないお話ではありますが
明治期の武道家がいかに重要な役割を果たしていたかを再確認する事が出来ました。
スポーツではなく日本が独自に発展させた技と精神性を持った
武道は決して無くしてはならない伝統です。
あらためて今後の抱負と目標を整理する事が出来ました。

旅先でも稽古が出来ればいいのですが、私にとって大きな課題であります…
さて続いての旅先はコスタリカ共和国、今年も新しい旅が始まります。

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花蓮稽古日和

町の中心地から美崙渓に沿って蘇花公路の坂道を歩いてゆくと
今回の目的地が見えてきました。
日式と言われる こちらの素敵な洋館も70年前であれば
物々しい雰囲気に包まれていた事でありましょう
現代では観光スポットとなり敷地内にはカフェや
お土産を扱うコーナーも設けられておりました。

花蓮 松園別館

この建物は台湾の花蓮市にある松園別館
昭和17年に日本軍が指揮をとる為に建てられたもので
第2次大戦中は神風特攻隊が出撃前に滞在していた場所でもあります。
現在は台湾歴史百景にも選ばれており
文化交流や芸術家達の発表の場ともなっているのです。
高台に位置する事もあり敷地内からは町を一望する事が出来ます。

建物の裏手に回ってみると、ガジュマルの木が門柱に侵食しており
風化した景観を魅力ある作品に仕上げている。
さらに奥の建物 松園故事館 は軍の集会所跡で
出撃前の特攻隊が御神酒を頂いた場所と記されておりました。
周辺には防空壕跡や防火用の貯水池があったり
日本統治時代の面影がしっかりと残されておりましたが
ネガティブな雰囲気は微塵も感じられず
台湾の史跡としても憩いの場としても素敵な空間となっておりました。

花蓮 松園別館

松園別館からの帰り道、蘇花公路を10分程歩いた所でしょうか
また別の日式の建物を見つける事が出来ました。
將軍府と言われる地帯で、当時の日本軍将校達の住居跡の様です。
一見すると日本の旧家そのものですが台湾の風土に合わせて
床の高さを上げてあったり、天井付近に通気口が作られていたり
湿気がこもらない工夫がみられます。
屋根等傷みの激しい棟には屋根が設けられており劣化するのを防いでおります。

ここで沢山の日本人が暮らしていたのかと思うと不思議な気持ちになります。
何よりも日本統治時代の建物と承知の上で
復元や修復を繰り返し大切に保存して下さっている
台湾の方々には心からの親しみを感じるのです。

花蓮 將軍府

さて、翌日は基隆市へ移動、まだ夕方にもなっておりませんが
夜市は賑わいはじめております。
食べ歩きもさる事ながら、基隆ではもう一つ楽しみがありました。

元々は柔道の稽古が出来る道場を探していたのですが
市街地の地図を調べてみると、ブラジリアン柔術の道場を発見。
突発的ではありましたがメールで問い合わせをしてみると
ヘッドインストラクターの小笠原誠 先生から返信を頂く事が出来ました。
残念ながら先生は日本に帰国中でいらっしゃらなかったのですが
ご丁寧にも現地の道場に連絡をして下さり、練習に参加させて頂く事になりました。

基隆 夜市

そっと道場の窓を覗き込んでいると、門下生の方が私に気が付いたらしく
ジェスチャーを交えながら 真新しい道着を貸して下さいました。
私は生涯学習と位置づけ、長年武道の稽古をしておりましたが…
ブラジリアン柔術とはなんと興味深い分野でございましょうか
精神論だけではなく、多くの人にも伝わる様に理論的に細かくレクチャーをする感覚
とても興味深い経験でありました。
前田光世 先生が伝えた日本の武道が形を変えながら、様々な国に伝わっているなんて
本当に奇跡のような出来事であります。
稽古が出来る環境のありがたみを つくづく感じる日でもありました。

この度は見ず知らずのうえに、言葉も拙い私に対して
身振り手振りでご指導下さった台湾BJJの皆様
そして、ご多忙中にも関わらず取り次いで下さった
小笠原先生には心から感謝でございます。
この御恩はいつか何らかの形でお返し出来たらと思っております。

今週からは南極大陸そして南米へ向けて新しい旅がはじまります。
それではまたどこかのタイミングで、ごきげんよう。