昨年は東日本大震災の為に中止になってしまった
仙台ロイヤルパークホテルでのディナーショーがこの夏に開催されました。
久しぶりにお会いした素敵なスタッフの皆様も変わらず
私達にとっても地元で楽しい夏の思い出を作る事が出来ました。
そして今回は1000名以上ものお客様にご来場頂き本当にありがとうございました。
抽選会もプレゼンターを務めさせて頂きましたが
お客様の中には2年前も御当選という強運の持ち主もいらっしゃいましたね。
これからは少しづつでも地域復興に向けて進んで頂きたいと願っております。
当日の事はロイヤルパークホテル公式サイトにも掲載されておりますので御覧下さい。
またのご来場を心からお待ち申し上げております!

イベントレポート/仙台ロイヤルパークホテル

仙台ロイヤルパークホテル


近頃は新しい経験をさせて頂く機会に恵まれました。
ショーの途中でスピーチを実施する事になったのです。

現在、日本各地から震災被害のあった地方を盛り上げようと
懇親会を東北で開催する等、多くの企業が応援をして下さっています。
そんな中、私も微力ながら避難所で子供達にマジックショーをしてみたり
敬老施設で話を聞かせて頂いたり、個人的な活動をしておりました。
人づてに伝わったのか、ネット検索で記事を見つけて頂けたのか
きっと、そんな理由かと思われます。

しかし…私は立派な育ちをして来た訳ではありません。
福祉に関する専門知識を習得した訳でもない
音楽をやってみたり、お芝居をやってみたり
どちらかと言えば、自由奔放な生活を送っいた人間です。
企業を管理している方々を前にして図々しくスピーチが出来る程
人生経験を積んでいる訳でもありません。
一生懸命考えて出した答えは、私が話せる題材は慰問や応援活動により
実際に体験した事をそのまま伝える事でした。

震災の時に地元友人達の周りで起こった、ニュースでも報道されなかった出来事。
そして、親を亡くしてしまい自分の行動を制御出来なくなった子供達の心。
この件に関しては、マジックを見て不思議な体験をする事により
強い興奮状態となってしまい一部の子供が暴れ出してしまうのです。
勿論、楽しんでいる延長線上での出来事ではあるものの連鎖反応が起こり
マジックショーを中断しなければならない場面が何度かありました。
被災した子供達を可愛そうと思う優しい気持ちから、
周囲の大人達は厳しい指導が出来なくなっていた事も原因かも知れません。
震災直後とはいえ、舞台の中で子供達を制御出来なかった事は
今でも忘れられない出来事です。

もし、自分の幼少期に家族と一生会えなくなってしまったら
どんな気持ちなのだろうか、当時はそんな事ばかり考えてしまった。
私は心の専門家でも何でもない、結局はその場だけの事かも知れないが
マジックというスキルを使って子供達を楽しませる事が出来ると信じている。
仮に私の息子がそういった状況に陥ってしまったら、
親である私の願いは、毎日元気に笑っていてほしい。
そんな思いから実施していたのだ。

この応援活動を継続するきっかけとなったのは
仙台市の荒浜地区に設置された避難所での出来ごと。
公演を終えて帰り支度をしていると、おじさんが私の元へサインペンを持って来た。
差し出された帽子に、何げなくサインを書き終えてから聞いた言葉は
「おじさんの財産、これだけになってしまったよ。」と言いながら帽子を撫でている
しかし、落ち込んだ様子ではなく
ただ自分の現状を私に教えてくれているのだと理解出来ました。
財産か…私も家庭を持ち、子供を育てるまでは考えた事すらなかった。

財産というものは家族を守る為の分り易い武器でもある
ましてやおじさんは家族とも、会えなくなってしまっていたかもしれない。
とても重く受け取れた言葉だった。
そして続けて聞いた言葉は
「何もお礼が出来ないけど、復活したら今度は、おじさん達が君を応援するから。」

たった1つだけ残った自分の持ち物
その大切な帽子に名前を書いてもらったのは、
私の名前を忘れない為に、という気持ちからだった。
そういう事が嬉しかった。
人と人は、つながっているのだと実感した場面でもあった。
私の心の中で帽子に書いたサインは、
またいつか、おじさんや子供達を喜ばせたいという契約書になっていた。

今回、講演する機会を頂き当時の事を考える事によって、
自らの気持ちを再確認する事が出来ました。
あの壮絶な日から1年半しか経っていないなんて、まだ信じられない。
だから、これからも自分に出来る範囲で応援しようと思う。


以前、被災地で関わった団体の中でスコップ団という組織がありました。
ただ黙々と建物に流れ込んできた瓦礫を撤去して綺麗にしていく事の繰り返し。
いったいどれだけの人々が救われただろうか
彼らが言っていた言葉は「人助けに理由はいらねぇ。」
まさにその通りである。

仮設住宅応援公演
応援公演や、福祉の公演は私が勝手にやっている事
文におこしているのも、まだまだ応援している事を伝えたいだけで
今後もビジネスにする気持ちは、さらさら無い。

「人助けに理由はいらねぇ。」何度唱えてもいい言葉だ。